【タイトル 】超ドラゴンボールZ
【ハード 】アーケード/PS2
【稼動日 】2005/12/22
【ジャンル 】3D対戦格闘
【プレイ状況】地元ゲーセンでそこそこ対戦した程度
●いっちょやってみっか!!
今回紹介するのは週間少年ジャンプで連載していた名作漫画「ドラゴンボール」を題材にした3D対戦格闘ゲーム。
ドラゴンボールのアーケードゲームといえばカードゲームの『ドラゴンボールヒーローズ』やオンライン4人対戦の『ZENKAIバトルロイヤル』をイメージする方がほとんどだと思うが実は2005年にも1対1の対戦格闘ゲームも稼働していた。
そう、それこそが『超ドラゴンボールZ』である。
●2D格闘と3D格闘を組み合わせた全く新しい操作システム
操作は4ボタン+レバー。
3D格闘といっても必殺技のコマンドは2D格闘準拠、ガードとジャンプがボタン式と既存の2D格闘とも3D格闘とも異なる独特な操作感のゲームだったが操作性自体は良かったと記憶している。登場キャラクターはセル編+フリーザといったラインナップ。
本作最大の特徴はキャラクターをカスタマイズできることにある。当時カスタマイズといえばせいぜいカラーやキャラの追加程度だったが、本作は何とキャラの性能自体をカスタマイズすることができるのだ。
たとえばトランクスは剣をビームサーベル(威力とガード硬直アップ)か日本刀(リーチが伸びる)どちらかを選択できたり、追加する必殺技を選択したりすることができる。
また、格ゲープレイヤー的に気になる特徴として中下段の区別が無いことが挙げられる。そのため崩しは投げとめくりを狙うことになる。
特に舞空術を使った崩しは本作以外の格闘ゲームには見られない動きなので興味のある方は是非動画等で見ていただきたい。
●ピッコロ大魔王の恐怖
使用キャラだったフリーザがキャラ的に強かったこともあり、対戦ゲーム勝てないマンの自分としても珍しく対戦で勝ち越すことができていた。
そんな中、ホームのゲーセンで全国大会の予選を開催することが決定。ホームのゲーセンは交通の便が良くないこともあり遠征してくるプレイヤーも少ない。これはもしかすると予選を抜けられるのではと思い、他のゲームそっちのけで友人と腕を磨いた。
そして迎えた予選当日、参加人数は1桁ですが普段見かけない人がチラホラ。どう見ても遠征してきた人……しかも初戦の対戦相手だ。
相手のキャラはピッコロ。周りに使っている人がいなかったのでどんな動きをするのかイマイチわからない。まあ飛び道具が弱いし、距離取れば大丈夫だろう……とか考えながら第1ラウンドがスタート。
開幕とりあえず距離を取ろうとしたところにピッコロのジャンプ強がヒット→追撃の魔貫光殺法で体力を5割位持っていかれる。
何とか距離を離そうとするも再びジャンプ強に引っ掛かり残り5割だった体力を魔貫光殺法持っていかれて綺麗にKO。はやーい。
第2ラウンドもジャンプ強でまとわりつかれる。何とか距離を取って飛び道具で体力を削るもそれを維持することはできず敗北。ざんねん!わたしのぜんこくたいかいはここでおわってしまった!
そのままピッコロさんが優勝し、全国大会への切符を手に入れ去っていった。劇場版ドラゴンボールのオチみたいでいいと思う。
●バイバイ ドラゴンワールド
原作の雰囲気を良く再現しているグラフィック、舞空術や気弾などの要素もいい感じにゲームに落とし込まれており原作付きの対戦格闘ゲームとしてはかなりいい出来だったと思う。
ただ当時ゲーセンで流行ったかというとそうでも無かった。
思うにドラゴンボールは『SPARKINGシリーズ』等、コンシューマ向けにいいソフトが出ていたのでライトな層はそっちに流れていたのでは無いだろうか?
登場キャラも『超ドラゴンボールZ』が12人なのに対して『SPARKING』は1作目で91人。ストーリーモードもあるし対戦に重きを置かない人はそっちで遊んじゃうよね。
また、カードを利用するアーケードゲームの欠点として既にカードが入手不可、カードがあってもリーダー付きの筐体を探さなければならず時が経てば経つ程、万全な状態で遊ぶことが困難になってしまうのは残念なところ。幸い家庭用が出ているので遊ぶならそっちを探した方がいいか。
では今回の記事はこの辺で。
因みに数年後『ZENKAIバトルロイヤル』で再びドラゴンボールのアーケードゲームを遊び、悲しみを背負うこととなります……まぁ稼動初期のみですが。