アラサーオタク、酒おじアキラのテキスト置き場

アニメやゲームの感想やプレイ状況を雑多に投稿します。

【思い出】ガンダムVSガンダム

【タイトル 】ガンダムVSガンダム
【ハード  】アーケード/PSP
【稼動日  】2008/08
【ジャンル 】3Dチーム対戦アクション
【プレイ状況】ゲーセンで野良対戦する程度

 

今回ちょっと長めです。

 

●人気シリーズ、待望の最新作!!

 『機動戦士ガンダム 連邦VSジオン』から始まった通称『VSシリーズ』の7作目がガンダムVSガンダム!!


 従来のシリーズは世界観が共通しているシリーズの機体のみが参戦していたのに対し、本作は何と昭和、平成ガンダムごった煮……初の全作品オールスター参戦ということもありプレイヤーからの期待も大きかった。なのに……

 


●「モビルアシスト」そして「Gクロスオーバー」

 操作はシリーズ通例の5ボタン+レバー、2対2でのチーム対戦がメインなのも従来シリーズ通り。そしてこのゲームを象徴するゲームシステムが「モビルアシスト」と「Gクロスオーバー」

 

 「モビルアシスト」は別の機体を呼び出して支援してもらうことができる。使用できる回数や呼び出す機体は機体毎に異なる。「インパルスガンダム」ならセイバーガンダムがMA形態で前進しながら射撃、「ドム」ならドムが2機追従しながら一定時間射撃に連動して射撃をしてくれる。

 

 「Gクロスオーバー」はゲージが溜まるとチームで発動できる広範囲攻撃。どんな攻撃を行うかは使っている機体の出展元シリーズに依存する。

 「ザク改」ならフィールドに巨大なサンタのバルーンが出現して爆発、「ウィングガンダムゼロ」ならピースミリオンがフィールドを横切るといった感じです。

 発動から攻撃が行われるまでの時間が長く直接当てるというよりは相手を誘導するのが主な用途だった。2チーム同時に発動するとそこらじゅうで巨大MAの攻撃やら爆発やらが起きて、かなりカオスな状況になる。

 また、スタートボタン2連打で発動だったため通信しようとして暴発することも多々あった。因みにこのシステムは本作のみのシステムであり、後のシリーズで二度と使われることは無かった。個人的には覚醒系のシステムより好きなんだけどなぁ

 


●機体は各作品2機ずつ(大嘘)

 参戦機体は出展元シリーズ毎に2機ずつ(ファーストのみ4機、またダブルオーは隠し機体のエクシアのみ)


 ここで注目したいのが「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の参戦機体「インパルスガンダム」と「フリーダムガンダム」。実際アニメを見ていた人なら気付いたかもしれませんが何故か「機動戦士ガンダムSEED」の主人公機体である「フリーダムガンダム」が「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」枠で参戦しているんです。つまり「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」からの参戦は実質「インパルスガンダム」のみ……ガッカリだよ。

 

 ちなみに「機動戦士ガンダムSEED」枠は「ストライクガンダム」と「イージスガンダム」。イージスはついに自爆ができるようになった。偉いね、アスラン

 


●モビルドール

 本作のCPU戦は進むにつれて敵の攻撃力が異常に上がっていき、反応も極悪化するため難易度がとにかく高い。さしずめガンダムWのモビルドールを彷彿とさせる。

 特に最高難易度のアルティメットモードでは序盤から攻撃力が通常の2倍程度とマトモにプレイしてクリアすることは困難であり、対モビルドール戦よろしくCPU特有の動作を悪用して攻撃を当てるしか無かった。

 


●流派東方不敗の脅威

 『VSシリーズ』は2対2というシステム上、格闘に特化した機体は厳しい戦いを強いられることが多かった。しかし、その通例は本作で覆ることとなる。「機動武闘伝Gガンダム」から参戦した「ゴッドガンダム」「マスターガンダム」が稼動初期から猛威を振るったのだ。

 

 高い機動力で相手を捕まえることが容易であり、移動関連のシステム変更により一度捕まると逃げることが困難だった。オマケに体力が少なくなると明鏡止水が発動し火力が向上するためリードしてても油断するとあっという間に逆転されてしまう。

 結果、後述する特殊な移動方法を持つ機体以外で対抗することが困難となり対戦は自然とそれらの機体を中心とした環境が出来上がるのにそう時間はかからなかった。

 


●翔べガンダム

 『VSシリーズ』で攻撃を当てる方法としてポピュラーなものに「着地取り」というものがあります。これは着地した際に硬直が設定されているため、そこに攻撃を当てることんを指します。もちろん本作にも「着地取り」は存在するのですが調整が甘かったのか着地時の硬直中にブースト全回復から移動技を出すことができたため以下の機体たちは実質足を止めることなく動き続けることができました。

 

 グフカスタム   :ヒートロッドを使った上下への高速移動。

 ガンダム試作2号機:何か凄い速度で上昇する。

 Zガンダム    :高速で上昇しながら変形し、そのまま変形移動に移行。

 

 他にもいくつかあったが特に凶悪な上記の3機は7強と呼ばれ対戦環境を支配する機体となった。

 


●舞い降りる悪夢

 前述した7強には「ゴッドガンダム」「マスターガンダム」「グフカスタム」「ガンダム試作2号機」「Zガンダム
 そして残る2機が全国大会ベスト8中6組が使用していた「キュベレイMk-Ⅱ」、そして8組が使用していた「フリーダムガンダム

 

 「キュベレイMk-Ⅱ」は回避困難なファンネル、近付かれてもダウンを取りやすいアシストを持ち自衛能力も中々。おまけに最低コストのため複数回落とさないと勝てないという凶悪な性能。

 

 「フリーダムガンダム」は稼動直後こそ高コストながら体力が低く、射撃も格闘もパッとしなかったため評価は低かったがその評価は「ある武装」の使い方が明らかになっていくにつれて覆っていき、あっという間に最強機体としての地位を不動のものとした。
 その「ある武装」こそがどんな行動でもキャンセルして高速移動に移行する「キャンセル覚醒」である。

 移動に使えばその速度と距離から追いつくことができず、コンボの繋ぎに使えば大幅なダメージアップ。弾数3発、10秒リロードと回転率も優秀。極めつけは何故か特格をキャンセルして出すと一瞬で凄まじい高さまで上昇していき普通の機体では追いつけない。全国ベスト8の全チームが使用していたのも納得の性能である。

 


●逃げないで戦ってください

 本作はとにかく移動技が強力だったため、逃げに注力した相手を捕らえることは難しくタイムアップを狙われると阻止することが困難だった。そのため全国大会では「明らかな逃げ行為を行った場合はペナルティ」という訳のわからんルールが追加される異例の事態となる。絶望。

 


●シリーズ1作目だし、多少はね?

 初の全作品オールスター参戦となった本作は対戦バランスが致命的であり、対戦するプレイヤーは大幅に減ってしまった。自分の通ってたゲーセンでも「フリーダムガンダム」の強さが明らかになった後は「連ザⅡやろうぜ」みたいな状態になってしまった。仕方ないね。

 

 とはいえ流石は『VSシリーズ』、次回作の『ガンダムVSガンダムNEXT』は機体の強弱はあれど、本作のようなバランス崩壊は無く対戦ツールとしても高く評価されている。

 

 また、アーケードでは追加機体が「ガンダムエクシア」のみだったが、PSP版では「ガンキャノン」「ディスティニーガンダム」「ケンプファー」「ガンダム試作1号機Fb」が追加されている。友達と旅行に行ったとき、夜の旅館でプレイしたのはいい思い出。家庭用で友達と遊ぶ分には難易度やバランスも気にならないのでライトに遊ぶ分にはいいゲームだったと思う(対戦する際には熱くなり過ぎないように注意)

 

 最近はたまにシャッフルで遊ぶ程度だから言えることですがこのシリーズ、たまにバランスがぶっ壊れるのハタから見ている分には面白いです。エクバ初期のケル、運命、マスターとかね。


 では今回の記事はこの辺で。ブログ開設前に溜めていたストックはこれで最後なので新たに記事を起こさねば。